キャッシュレス・ビジョン
発行機関:経済産業省
発行年月日:2018年4月
https://www.meti.go.jp/press/2018/04/20180411001/20180411001-1.pdf
概要
日本では、2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会に向け、キャッシュレスを推進しています。また「未来投資戦略 2017」にて KPI(Key Performance Indicator:重要な評価指標)として10年後(2027年)までにキャッシュレス決済比率4割を目指すとしています。
未来投資戦略 2017
日本が目指す「Society 5.0」に向けた投資戦略です。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/pdf/miraitousi2017_t.pdf
Society 5.0
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)
狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱されました。
Society 5.0について
キャッシュレス・ビジョンでは、世界のキャッシュレス動向、日本のキャッシュレスの現状を踏まえ、日本が取り組むキャッシュレスの方向性や取り組み案をまとめたものです。
なお、この資料に関しては、要約版も公開されています。
https://www.meti.go.jp/press/2018/04/20180411001/20180411001-2.pdf
キャッシュレスのメリット
キャッシュレスがもたらすメリットは、以下の3つの観点で整理できます。
消費者
- 大量の現金を持たずに買い物が可能
- ネット取引で不可欠
- カード紛失・盗難時の被害リスクが低い
- 自らの消費履歴情報の管理が容易であり、自動家計簿サービス等の利便性が向上
事業者
- 従業員による売上現金紛失・盗難等のトラブル減少
- 従業員が紙幣・通貨に触れないので衛生的
- 現金の搬出入回数の減少
- 訪日外国人の54%がクレジットカードを利用。インバウンド需要を取り込むには不可欠
(訪日外国人のクレジットカード払いでの消費単価は現金払の1.4倍) - 個人の購買情報を蓄積し、ビッグデータを分析することにより、マーケティングを高度化
公共的観点
- マネーロンダリングの抑制
- 脱税の減少
https://icais.or.jp/activity/doc/h29/170518_kouenkai_Part5.pdf