会社の中では戦略や戦術といった言葉が使われることがあります。
それぞれの言葉の意味を整理しました。
戦略
戦略(strategy)は、一般的には特定の目的を達成するために、長期的視野と複合思考で力や資源を総合的に運用する技術・応用科学である。
戦略には長期的な意味合いが含まれており、企業における意味としては、企業の将来を見据えた長期的な目標やシナリオに当たります。
セキュリティの活動では、長期的(3~5年間)な見通しを立て、組織の改定や年に一度くらいの頻度で見直されたりします。
戦略
戦術(Tactics)は、作戦・戦闘において任務達成のために部隊・物資を効果的に配置・移動して戦闘力を運用する術である。
戦術は、より具体的な戦略よりも具体的な方法をさします。具体的な目標を達成するために3~18か月と短めの期間を設定したりします。
戦略と戦術の関係
事業戦略を検討するためのフレームワーク
SWOT分析
SWOT分析とは、目標を達成するために意思決定を必要としている組織や個人のプロジェクトやベンチャービジネスなどにおいて、外部環境や内部環境(縦軸)を強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)※内部環境に関連※、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats)※外部環境に関連※の4つのカテゴリーで要因分析し、事業環境変化に対応した経営資源の最適活用を図る経営戦略策定方法の一つである。
PPM
PPM(Products Portfolio Management)は、市場成長率、市場におけるシェアの2軸から事業を「花形(Star)」「問題児「Question Mark)」、「負け犬(Dog)」、「カネのなる木(Cash Cow)」の象限に分類し、どこに資源を分配するかを検討します。
花形 (star)(成長率:高、占有率:高)
成長率・占有率ともに高い伸び盛りの状態であり収入も大きい反面、成長局面にあるため競合も多く、設備投資や開発費など多額の追加投資を必要とする状態。高シェアを維持し続けることで「金のなる木」へと育てるべきであるが、シェアが低下すれば「負け犬」となる。製品ライフサイクルにおける導入期 - 成長期に属する。
金のなる木 (cash cow)(成長率:低、占有率:高)
シェアの高さから大きな利益が見込めると同時に、成熟局面にあるため追加的な投資もあまり必要でなく稼ぎ頭となっている状態。ただし、市場は既に成熟局面にありそのままでは会社が衰退してしまうおそれもある。製品ライフサイクルにおける成熟期 - 衰退期に属する。
問題児 (question mark)(成長率:高、占有率:低)
成長率が高い反面、占有率が低い分野。多額な投資資金が必要な一方、多くの資金流入は見込めない。シェアを拡大しつつ成長を高めることができれば先述の「花形」となるが、シェアや成長が低いままだと後述の「負け犬」の製品となる。製品ライフサイクルの導入期 - 成長期に属する。
負け犬 (dog)(成長率:低、占有率:低)
成長率もシェアも低く、利益も上げられないまま市場競争に負けてしまっている分野であり早急な撤退を検討すべきとされる。投資次第では先述の「金のなる木」になりうるが、深入りして撤退の時期を誤ると損失の増大をもたらす。製品ライフサイクルにおける成熟期 - 衰退期に属する。
参考にさせていただいたサイト