概要
VulnHubは意図的に脆弱性が残された仮想イメージを公開しているプラットフォームです。
「Stapler:1」は、VulnHubにて公開されている仮想イメージの一つです。
この記事では「Stapler:1」をHyper-V上に構築します。
構築
ファイルのダウンロード
Staplerのサイトから「Stapler.zip」をダウンロードします。
(失敗)VHDKをVHDXに変換
以前の方法だと、ダウンロードしたままのファイルではエラーが発生して変換できませんでした。 コンバートの前に少し手順を追加することでコンバートできました。
追加の手順:dsfokダウンロード
こちらのサイトよりdsfokをダウンロードします。
追加の手順:dsfokによるヘッダの書き換え
ダウンロードしたファイルを解凍し、以下のコマンドを実行します。(コマンドプロンプト使用)
dsfo.exe "「.vmdk」ファイルのパス" 512 1024 "descriptor.txt"
コマンド実行後、「descriptor.txt」というファイルが作成されます。ファイルをメモ帳で開き、以下の部分をコメントアウトします。
descriptor.txtの内容
# Disk DescriptorFile
version=1
CID=97c48ede
parentCID=ffffffff
createType="streamOptimized"# Extent description
RDONLY 41943040 SPARSE "generated-stream.vmdk"# The Disk Data Base
#DDBddb.adapterType = "lsilogic"
ddb.geometry.cylinders = "2610"
ddb.geometry.heads = "255"
ddb.geometry.sectors = "63"
ddb.longContentID = "3d691b663a2d01981d1600b2666014ac"
#ddb.toolsInstallType = "4"•••ここをコメントアウト
ddb.toolsVersion = "10247"
ddb.virtualHWVersion = "12"
上記の編集後、以下のコマンドを実行します。
dsfi.exe "「.vmdk」ファイルのパス" 512 1024 "descriptor.txt"
VHDKをVHDXに変換
上記実施後は以前と同様にコンバートが可能です。(PowerShell使用)
Import-Module "C:\Program Files\Microsoft Virtual Machine Converter\MvmcCmdlet.psd1"
ConvertTo-MvmcVirtualHardDisk -SourceLiteralPath 「.vmdk」ファイルのパス -VhdType DynamicHardDisk -VhdFormat Vhdx -Verbose
VHDXに変換後は通常の仮想マシンの作成と同様の手順で構築可能でした。
参考にさせていただいたサイト