バックアップとは
バックアップという言葉はよく使いますが、バックアップにはいろいろな種類があります。以下にバックアップの種類をまとめます。
システムバックアップ
システムバックアップとは、OSやアプリケーションなどを含むシステム全体をバックアップする方法です。イメージバックアップとも呼ばれます。
データバックアップ
データバックアップはデータのみバックアップする方法です。また、データバックアップには3種類のやり方があります。
フルバックアップ
データを全てバックアップする方法です。以下、どの方法でも最初の1回は必ずフルバックアップになります。
差分バックアップ
差分バックアップは、一定期間毎に変更された内容をバックアップする方法です。
増分バックアップ
増分バックアップは、増えたデータのみをバックアップする方法です。
バックアップ方式の内容は、以下の記事でもまとめているのでご参考いただければ幸いです。
バックアップのローテーション方式に関して - 家studyをつづって
また、バックアップのやり方として以下の2つがあります。
オンラインバックアップ
オンラインバックアップとは、システムやサーバが稼働している状態でバックアップを取る方法です。
オフラインバックアップ
オフラインバックアップは、システムから全てのユーザーがログアウトし、停止した状態で行います。
バックアップをする理由
システム障害でPC本体やサーバが壊れてしまった場合、機器自体は交換することで復旧ができますが、そこにあるデータは作り直すことができません。
そのため、データのバックアップは重要となります。
データが壊れる要因として以下のようなものがあげられます。
- 人的ミス
- ハードウエア障害
- ソフトウエア障害
- ウイルス感染
- 災害
- 犯罪
上記の「犯罪」には、改ざんや不正アクセス等のサイバー攻撃等も含まれます。
IPAが毎年発表している情報セキュリティの10大脅威では、2021年の組織に対する脅威として、1位にランサムウェアの脅威があげられています。
ランサムウェアによる攻撃を受けてしまった場合、業務を復旧するためにはバックアップデータを取得し、適切に管理されていることが重要となります。
また、コンプライアンスの観点では、日本版SOX法等で企業で取り扱うデータに関わる法律が制定されており、データの保護を確実なものにすることが挙げられています。
個人情報保護法では、個人情報の安全管理措置の実施が義務化されています。
安全管理措置(法第20条)によれば、【必要かつ適切な安全管理措置を講じているとはいえない場合】として、「システム障害により個人データ破損し、また、バックアップが取得されてないために、個人情報が復旧できず、該当する個人がサービス提供を受けられなくなった事例」を挙げています。
http://privacy-policy.jp/guideline/kojin/kojin2_2_3_2.pdf
EaseUS Todo Backupについて
EaseUS Todo Backupとは、EaseUS社が提供する、Windowsを対象にしたバックアップ用のソフトウェアです。
EaseUS Todo Backupにはいくつかのエディションがあります。
無料のTrialでは、システム/HDDのバックアップを行うことができます。
Homeエディション以上では、「システムクローン」の機能が解放され、HDDのクローンや、PCの速度向上のため既存のHDDからSSDへ換装するためのデータ移行等が行えるようになります。
EaseUS Todo Backupによるバックアップ
EaseUSのインストール
EaseUSは以下のリンクよりダウンロードしました。
EaseUS Todo Backup Homeのダウンロード先
ダウンロードしたインストーラを起動します。
上記「今すぐインストールする」をクリックするとインストールが進行します。
しばらくするとインストールが完了します。
上記「今すぐ始める」を選択するとEaseUS Todo Backupのメニュー画面が表示されます。
ディスク/パーティションのバックアップ
EaseUS Todo Backupのメニュー画面より「ディスク/パーティション」を選択します。
上記で「ディスク/パーティション」を選択するとHDDの情報が表示されます。
外付けHDDも一覧に表示されるので、EaseUS Todo BackupをインストールしたPCに接続しているHDDやそこに含まれるパーティション単位でバックアップを取得することができます。
上記画面で「宛先」を選択するとバックアップ先を選択することができます。
ローカルのデバイス以外にも、NAS等、ネットワークを経由した保存場所も指定することができます。
また「バックアップオプション」ではパスワードの設定やバックアップの対象外とするファイルの指定、バックアップ完了時のメール通知の設定ができます。
ここまでで、バックアップ実施の条件設定を行います。
設定完了後、「実行」するとバックアップが開始されます。
今回は120GBのディスク(内、使用しているのは20GB程度)をバックアップしました。
時間にしておおよそ15分程度で処理が完了しました。
バックアップが完了すると、バックアップの宛先で指定した場所に「.pbd」のファイルが作成されます。
システムのバックアップ
上記と同様の手順で、システムのバックアップも実行可能です。
メニュー画面より「OS」を選択することでシステムのバックアップを行うことができます。
上記についても、おおよそ10分程度でバックアップの取得ができました。
最後に
EaseUS Todo Backupの操作については、画面上に青い吹き出しでメッセージも表示されているため、特段躓くこともなく進めることができました。
また、EaseUSの公式サイトでは各種バックアップの操作について、動画でも解説が公開されているので、そういった情報も参考にできるようです。