PC自作に至った経緯
Windows11が登場するという話題が2021年6月にありました。
ただ、Windows10からWindows11へ移行できるPCにはハードウェア要件があり、就職してからこれまで使ってきたPCはそのままではWindows11に移行できないことがわかりました。
ただ、筐体には愛着があるので、何とかWindows 11でも使い続けられないかなと思って調べてみると、マザーボード(Express5800 GT110bはMicro-ATXなので同じ規格のもの)とCPUを交換することで使い続けられそうだということがわかりました。
ただ、費用はかけられないので、オークション等のサイトをいくつか回って、なるべく安くパーツを集めました。
検討:Express 5800を使い続けられるか
パーツ選定の一番はじめに、メルカリでマザーボードが5400円で売られているのを見つけたので、以下のものを入れ替えの候補にしました。
※Windows 11はUEFIサポートが条件としてあるため、UEFI対応のものを選定しました。
MSI B450-A PRO MAX
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上記のマザーボードはAMD製のCPUに対応しているので、次のステップとしてAMDのCPUを探しました。
なお、Windows 11に対応しているCPUのリストは以下のサイトで確認することができます。
購入したマザーボードに搭載可能で、Windows 11にも対応しているAMD製のCPUを探していると、ヤフオク!でRyzen3 3100が出品されており、こちらを対象にすることにしました。
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オークションの末、最終的に1万5000円で購入できました。
ここまでの段階で、Windows 11の要件に合うマザーボードとCPUを集められたので、新しいマザーボードとCPUをExpress5800に搭載し、電源とHDDを接続して起動したのですが、オンボードの画面出力に接続したディスプレイからは何にも表示されず、画面は真っ暗なままでした。(BIOSも表示されませんでした。)
これは、Ryzen3 3100にはCPU内蔵のグラフィックスがないことが原因でした。
これまでにPCを組んだことがなかったため、知らなかったのですがCPUにはCPU内蔵グラフィックスというものがあります。
これはCPUに内蔵されたGPUのことで、グラフィックボードの代わりにCPU自体がグラフィック処理を行う機能です。この機能があるCPUはCPU単体でグラフィックス処理ができるため、マザーボードとCPUの組み合わせだけで画面出力が可能となります。
新しく購入したマザーボードとCPUの動作確認をするためにはCPUとマザーボードだけでなく、グラフィックボードが必要だとわかりました。
(加えて、メモリと電源ユニット)
グラフィックボードは以前に購入したGeForce GTX650 Ti 1GBを使うことにしました。
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ただ、Express5800の電源ユニットではグラフィックボードに給電できるケーブルがありませんでした。
また、ケースについている電源ボタンとマザーボードの接続もピンの形状が合わなかったため、この時点でExpress5800の筐体を使うことを諦めました。
そして、これまでPCを自作をした経験もなかったので、せっかくの良い機会だと思ってPCを自作することにしました。
方針転換:新しくPCを自作する
この後のステップとして、まず、購入したパーツが動作するかを見るために電源ユニットを購入しました。CPU+マザーボード+グラフィックボード+メモリ+電源の構成でBIOSが表示されることを確認します。
電源ユニットの選定時に電源の規格には大きく2つの規格があることがわかりました。
ATX
ATX電源は、フルタワーからミニタワーまで、一般的なデスクトップPCで採用されている電源ユニット。
SFX
SFX電源は、小型ケースで採用されている電源ユニットで「Micro ATX電源」とも呼ばれます。
今回はそれ以上あまり調べずにSFXの電源を購入しました。
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上記を組み合わせて再度電源投入。
無事にBIOS表示できることを確認できました。
ここまで出来たので、あとはSSDとPCケースを購入して完了となります。
SSD
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PCケース
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すべてのパーツをくみ上げて無事、完成、となるはずでしたが一つだけ問題が出ました。
上記の構成だと、電源ユニットがPCケースに取り付けられませんでした。
MicroATXであってもケースの大きさに余裕がある場合はATXの電源でも使用可能であるようで、もう少し買う前に調べればよかったなぁ、と後悔しました。
それ以外は特に問題もなく、快適に動作することが確認できました。
追伸
ATX電源変換プレート(ATXブラケット)というものがあり、これをSFX電源に取り付けることで、PCケースにうまく取り付けることができました。
ようやく、縦置きにできてほっとしました。
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Windows11への対応
Windows11への対応条件は満たしているので、チェックツール(20210809時点では一度撤回の状況)でWindows11に移行できるメッセージが表示されるか確認しました。
無事、要件を満たしていることが確認できました。
Windows11の要件
総額
パーツ | 名称 | 価格 |
CPU | Ryzen3 3100 | 15,000 |
マザーボード | MSI B450-A PRO MAX | 5,400 |
メモリ | Patriot DDR4 16GB | 6,990 |
グラフィックボード | GeForceGTX650Ti1GBGDDR5 | 2,780 |
電源 | 玄人志向80Plus Gold 400W SFX | 6,282 |
ケース | Thermaltake Versa H17 ミニタワー型 | 2,980 |
SSD | KIOXIA M.2 Type2280SSD500GB | 8,080 |
総額 | 47512 |
CPU、マザーボード、グラフィックボード以外はAmazon等で新品を購入しました。
上記にはOS等の費用は含んでいませんが、それなりに安くできたのかな。
Windows11へアップグレード
2022年1月14日にWindows11へのアップグレードの通知が表示されるようになりました。
「ダウンロードしてインストール」をクリックしアップグレードを開始、1時間弱でWindows11にアップグレードできました。