概要
Widnowsには様々なプロセスが動作しています。
この記事ではプロセスの内容についてまとめます。
プロセスとは?
プロセスはメモリ上に作られたプログラムの実体です。Windowsのプロセスは、プログラムの実行ファイルからメモリ上に実体化されたインスタンスのこととなります。
そのため、一つのプログラムに対して複数のプロセスが存在する場合もあります。
例:「メモ帳」を二つ起動した際にそれぞれ別々のプロセスになる等
また、各プロセスはそれぞれ異なるデータを管理します。各プロセスの状態をコンテキストと呼びます。
プロセスの一覧
RuntimeBroker.exeWindowsの標準アプリ(UWP)を起動すると同時に実行される アプリの実行状況を監視しているアプリケーション https://1-notes.com/windows10-runtimebroker/
プロセス名 | 役割 |
システム関係 | |
csrss.exe |
csrss(Client/Server Runtime SubSystem)は、 「csrss.exe」のCPU/メモリ使用率が高い/重い時の対処法 – Windows10 ユーザーセッション(ユーザーごとのプログラム実行環境)を |
wininit.exe |
https://digital-forensics.sans.org/media/DFPS_FOR508_v4.6_4-19.pdf |
services.exe | サービスコントロールマネージャーは ユーザーとの対話なしにサービス(ドライバサービスも含む)の起動や停止、状態の監視を行う「サービスを制御するためのサービス」であり、Windows の起動時に Winlogon プロセス(winlogon.exe)によって起動されます。 |
svchost.exe | サービスホストはサービスコントロールマネージャー(services.exe)の子プロセスとして生成される。 さまざまなサービスをホストする「共有サービスプロセス」としての役割を持っている。 Windows 2000 より前は、サービスは1つ1つが実行ファイル(EXE)でした。 しかし、1つのサービスがプロセス単位で実行されている場合、サービスが増えれば増えるだけシステムのリソースを多く消費し、リソースを圧迫します。 そのため Microsoft は Windows のサービスをリソース面や再利用性のために EXE ではなく DLL ファイルとして移行し始めました。 しかし、Windows は直接 DLL ファイルを実行できないため、(DLL ファイル自身は実行できません)DLL をロードするためのプロセスが必要となり、それがサービスホストです。 従って、サービスホストは Windows サービスの DLL 化(サービス DLL)のために必要になったプロセスと言えます。 |
fontdrvhost.exe | Windowsのシステムでフォントの表示や拡大・縮小といった動作を制御するドライバ fontdrvhost.exe(Usermode Font Driver Host)とは?重い場合の対処法! | Aprico |
sihost.exe | WindowsのスタートメニューやCortana・Microsoft Edgeなどのアプリケーションの制御を行っているプロセス |
rundll32.exe | DLLの中にある関数を呼び出すときに使う実行ファイル
|
SearchProtocolHost.exe | Windows Searchで使うインデックスを作成するプログラム |
RuntimeBroker.exe | Windowsの標準アプリ(UWP)を起動すると同時に実行される アプリの実行状況を監視しているアプリケーション RuntimeBroker.exe(Runtime Broker)とは、複数起動の理由やCPU100%になる原因 | ONE NOTES |
taskhostw.exe | svchostとtaskhostの違い(図1)
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lsaiso.exe | Isolated Local Security Authentication Windows Defender Credential Guardが実行されていると起動されるプロセス Windows Defender Credential Guard の管理 (Windows 10) - Microsoft 365 Security | Microsoft Docs |
ログオン関係 | |
smss.exe | Windowsのセッション管理を行うプロセス Session Manager Sub Systemの略 Systemから起動されwinlogon.exeを起動する System→smss.exe→winlogon.exe 上記より、Windowsログオンとは、 Systemプロセスが整備したOS環境を利用するための手続きと見れる。 |
winlogon.exe |
ログオン、ログオフ処理のプロセス
security/7.10.2_ユーザーログオンのステップ.MD at master · windows-internals-guide/security · GitHub |
lsass.exe | Local Security Authentication Subsystem Service ユーザーの認証、ローカルセキュリティポリシーの確認、 セキュリティイベントログへの記録を行う |
LogonUI.exe | Windows Logon User Interface Host ログイン画面等、インターフェースのプログラム |
Microsoft.AAD.BrokerPlugIn | WindowsのSSO関連のプログラム |
wlrmdr.exe | Windowsログオンリマインダーと呼ばれるプロセス |
製品特有 | |
IgfxEM.exe | Intel製のグラフィックスチップを制御するプログラム |
qlbcontroller.exe | HP HotKey Support関連のプログラム |
SynTPEnh.exe | SynapticsのSynaptics Pointing Deviceのソフトウェアコンポーネント |
reader_sl.exe | Adobe Reader Speed Launchの実行ファイル |
Office製品関係 | |
OsfInstaller.exe | Office 2016関連のプログラム |
※随時更新
図1
余談:System32について
プロセスのもととなる実行ファイルは、大体が「System32」というフォルダに配置されています。
System32は、各種ソフトを動かすためのファイルやレジストリなど、Windowsの動作に必要なファイルが格納されています。
また、似たようなフォルダとして「SysWOW64」というフォルダがあります。
使われ方は、「SysWOW64」には32bit用のファイルが、「System32」フォルダには64bit用のファイルが格納されるという違いがあります。
余談:プロセスツリーの表示
プロセス間の関係をプロセスツリーといいます。
プロセスツリーはMaicrosoftが公開しているツール等で表示することができます。
実行手順
- 上記サイトより「PsTools」をダウンロード
- ダウンロードしたファイルを解凍し、コマンドプロンプトより「pslist64.exe」を実行
※「-t」をつけることでツリー表示
参考にさせていただいたサイト
貴重な情報をありがとうございます
Windowsユーザーのためのワンポイント・レッスン 第62回 | 日経クロステック(xTECH)
System32とは?System32についてまとめ!【エラー/原因/削除】 | Aprico
第1回 Windowsのプロセスを詳しく探る | 日経クロステック(xTECH)