家studyをつづって

IT技術やセキュリティで勉強したことをつづっています。

VT4Browsers 4.0を使ってみた

概要

先日、VT4Browsers 4.0に関する記事を見たので使ってみました。

「VT4Browsers」は「VirusTotal」が公開しているブラウザ拡張機能でブラウザから簡単にVirusTotalでのスキャンを利用できるようにしたものです。

「VT4Browsers 4.0」ではAPIキーを登録すると、Webページ上の指定したIoC(ハッシュ、ドメイン、IP、URL)に「VirusTotal」アイコンを追加し、検出率などを表示できるようになるとのことです。

 

 

 

実際の動作

VirusTotalでアカウント作成しAPIキー取得後、右クリックの設定よりWebページのリンクにアイコンが表示されるようになりました。

検索結果のリンク先の確認結果

Gmail等、ブラウザで利用するメールサービス等で、本文中のURLについてチェックすることも可能です。

 

利用の注意点

「VT4Browsers」拡張機能利用時の注意点として、VirusTotalへのファイルのアップロードスキャンが容易にできるようになっているため、機密情報の流出に注意が必要です。

 「VirusTotal」にアップロードしたファイルは、研究者コミュニティと自動で共有される。 そのため、社内文書などをローカルのウイルスソフトと同じようにスキャンすると、それに含まれる個人情報や機密情報が外部に漏洩してしまう可能性があります。

2021年1月下旬から2月上旬にかけて一橋大学や慶応義塾大学、関西学院大学、日本医科大学など複数の国公立・私立大学が相次いで、学生・教職員向けにWebブラウザーのプラグイン「VT4Browsers」に関する注意喚起を出していますが、それはこのプラグインに起因するものです。

 

参考にさせていただいたサイト

xtech.nikkei.com

 

※EdgeでChromeの拡張機能を利用する場合は以下の方法でインストールが可能です。

http:// https://dekiru.net/article/20435/